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【建設業の資金繰り】ただの融資代行は危険!利益を残す経営の羅針盤|単なる銀行対策ではなく「儲かる体質」へ財務戦略を設計し、内装工事会社の資金繰りを根本解決した資金調達の成功事例

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【建設業の資金繰り】ただの融資代行は危険!利益を残す経営の羅針盤|単なる銀行対策ではなく「儲かる体質」へ財務戦略を設計し、内装工事会社の資金繰りを根本解決した資金調達の成功事例
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記事を書いた人
永島俊晶

永島税理士事務所、代表税理士/財務経営コンサル会社、代表取締役/経産省認定「経営革新等支援機関」/M&Aアドバイザー/AFP(ファイナンシャルプランナー) 財務戦略を武器にして、事業のステージに応じた永続経営のための支援を行っています。 毎月70人以上の様々な業種の経営者の支援をする中で、成功・失敗事例から学んだノウハウや、経営者として得た知見を発信しています。 <講演会> 各自治体の創業者研修、経営力養成講座、一部上場企業営業研修など講師として実績多数 <書籍> 『最強の戦略ツール・ビジネスモデルキャンバス』 新規事業の開発や事業拡大に不可欠なビジネスモデルキャンバスについて、詳細に解説しています。

「受注は絶好調で現場もフル稼働しているのに、なぜか常に支払いに追われている」

建設業の成長期において、こうした状況は珍しくありません。

資材費や外注費の支払いが工事代金の入金よりも数ヶ月先行する建設業では、「売上が伸びるほど、手元の現金が枯渇する」という逆転現象が起こります。

今回は、急激な増収によって深刻なキャッシュフロー悪化に直面した内装工事会社が、当事務所のサポートにより銀行から「希望額満額」の運転資金を引き出した実録をご紹介します。

ご相談いただいたお客様の概要

 林様(仮名) / 50代男性

業種: 建設業(内装工事・リフォーム)

相談内容: 受注倍増に伴う立て替え金の増大。資金繰り悪化に対する運転資金の融資希望

目次

1. お客様の状況とご相談前の悩み

林様の会社は施工品質が評価され、売上は前年比150%と急成長していました。 
しかし、建設業特有の「支払い先行・入金後払い」の構造が、経営を圧迫していました。

■「魔の空白期間」の発生
材料費は翌月20日払い、職人への外注費は末締め翌月末払い。対して入金は「完工後60日」。この40〜60日の支払いズレが、1現場数百万単位で積み重なっていました。

■「どんぶり勘定」の限界
以前は社長の頭の中で資金繰りを管理できていましたが、現場数が倍増し、「どの現場が原因で、いつ、いくら足りなくなるのか」が完全に見えなくなっていました。

■迫られる苦渋の選択
「このまま受注を続けたら、給料が払えなくなるのではないか?」という恐怖から、目の前にある大規模案件の依頼を断ろうかとさえ悩まれていました。

2. 当事務所が実施した3つの実務サポート(財務戦略の再構築)

売上増に伴う資金不足を解消し、銀行からスムーズに満額融資を引き出すためには、「いくら足りないから貸してほしい」という表面的なお願いでは決して通りません。 
当事務所では、融資の獲得を「ゴール」とするのではなく、会社に確実にキャッシュが残る「儲かる体質」へ生まれ変わるための通過点と位置づけ、以下の3つのステップで本格的な財務サポートを実施しました。

① 現状の財務分析:「なぜお金が足りないのか?」根本原因の特定

まずは、会社の「お金の血液検査」とも言える徹底的な現状分析を行いました。
建設業特有の「支払いと入金のズレ(立て替え期間)」を工事ごとに数値化するのは当然ですが、それだけではありません。
過去の決算書や現在の受注明細を細かく洗い出し、以下の根本原因を特定しました。

・入出金ズレの可視化: 着工時の「資材・外注費の先行支払い」から、完工後の「代金回収」までのタイムラグで、具体的にいつ、いくら現金がマイナスになるのかを時系列で算出。

・「儲かっていない」部分の特定: 利益率の低い工事メニューや、条件の悪い取引先、労力に見合っていないサービスを容赦なくあぶり出し、資金不足を引き起こしている「本当の理由(利益構造の歪み)」を明確にしました。

② 資金繰りの改善(止血):融資に頼る前の「自力でのキャッシュ創出」

 原因が特定できたら、すぐに銀行へ駆け込むのではなく、まずは自社でできる「止血作業(キャッシュの流出を防ぐこと)」を徹底します。
これを事前に行うことで、銀行に対する「経営改善への本気度」の証明にもなります。

・即効性のある改善策の実行: 無駄な固定費や支出の削減はもちろん、下請け業者への支払いサイトや、元請けからの回収サイト(入金条件)の交渉・適正化など、すぐに行えるアクションを実行しました。

・『受注残管理表』による資金繰りの可視化: その上で、現在抱えている全現場の「受注額」と「今後の支払額」を紐付けた精緻な予定表を作成。
「自力で止血しても、これだけの工事を完遂するためには、計算上どうしても〇〇万円の現金が先行して必要である」という、銀行がぐうの音も出ない客観的な根拠を提示しました。

③ 未来の財務戦略設計:「儲かる体質」へのビジネスモデル再構築

止血を行い、当面の必要資金の根拠を作った後は、「融資を受けた後、会社をどう成長させるのか」という未来の設計図(事業計画書)を作成します。

・利益を最大化する戦略の策定: 単に今ある仕事だけでなく、マーケティング手法や商品・サービスの見せ方を改善し、より利益率の高い案件を獲得するための道筋を立てました。

・収益性の論理的証明: 「今回の融資を受けることで、どれだけの新規受注を消化でき、結果としてどれだけの利益が上乗せされ、確実に手元にキャッシュが残っていくのか」を事業計画書に落とし込みました。

これにより、銀行側に「単なる赤字補填の運転資金ではなく、会社を飛躍的に成長させるための『前向きな投資資金』である」ことを論理的に証明し、稟議を強力に後押しする体制を整えました。

3. サポートの結果:満額融資の獲得と「儲かる体質」への根本的改善

入念な準備を経てメインバンクへ相談した結果、希望していた運転資金の満額融資が無事実行されました。
銀行担当者からは「資金が必要な理由と、今後の回収プロセス(返済の裏付け)が極めて論理的で、非常に稟議が通しやすかった」と高く評価をいただきました。

しかし、今回のサポートで林社長(仮名)に最も喜んでいただけたのは、単に「お金を借りられたこと」ではありません。
融資審査を通すために策定した「未来の事業計画」が、そのまま会社を飛躍的に成長させるための強固な経営羅針盤としての財務戦略として機能し始めたことです。

資金調達は、会社を存続・成長させるための「最重要な手段」ではありますが、決して「ゴール」ではありません。
もし、どんぶり勘定で利益が出ない構造のまま融資を引っ張ってきても、それは穴の空いたバケツに水を注ぐようなものです。いずれまた資金は枯渇し、根本的な解決には至りません。

だからこそ、私たちは単なる「銀行対策用の表面的な書類」を作るような支援は行いません。
銀行を確実に納得させるだけの強固な未来計画を作り上げるプロセスの中で、社長と共に以下のステップを徹底的に行いました。

■現状の財務分析
 ①入金と支払いのズレを生んでいる根本原因を特定。②儲かっていない商品やサービス、取引先の特定③資金不足の原因を特定。

■資金繰りの改善(止血)
無駄な支出の見直しや、取引先との支払い・回収サイトの適正化、商品サービスの改善、マーケティングなど、すぐに行える改善策の実行。

■未来の財務戦略設計
 利益を最大化し、マーケティングを改善し、手元にキャッシュが確実に残る「儲かる体質」へのビジネスモデル再構築。

つまり、銀行へ提出する事業計画を作り上げる過程そのものが、経営の全体像を見直し、利益を生み出す構造を再設計する「実践的な財務コンサルティング」になっていたのです。

結果として、林様は当面の資金繰りの不安から完全に解放されただけでなく、「この計画通りに進めれば、会社は確実にスケール(拡大)できる」という明確な自信を持って、次の大規模案件の現場に100%注力できる体制を整えられました。

融資という「手段」をきっかけに、財務戦略を見直し、経営そのものを劇的に好転させた成功事例です。

4. まとめ:融資を「経営改善」のチャンスに変える

今回の事例の本質は、単に銀行からお金を引き出したことではなく、「融資の準備プロセス」を通じて経営の負債を整理し、儲かる仕組みを再構築したことにあります。

建設業の成長期において、財務戦略は以下の3つの役割を果たします。

■不安の解消:入出金のズレを数値で可視化し、「いつ・いくら必要か」を把握することで、資金ショートの恐怖を払拭する。

■信頼の獲得:自力での改善(止血)を証明し、論理的な事業計画を提示することで、銀行から「前向きな投資」として満額融資を引き出す。

■成長の加速:融資を単なる赤字補填にせず、利益率の高い案件獲得やビジネスモデルの改善に直結させ、会社を確実にスケールさせる。

「お金を借りるための書類作成」で終わるのではなく、「会社を強くするための財務分析」を行うこと。それが、急成長する企業が持続的に発展するための唯一の道です。


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